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視力回復治療

オルソケラトロジー

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矯正用コンタクトレンズを使った角膜を傷つけない屈折矯正法、オルソケラトロジーは レーシックが角膜をレーザーでフラットに削り、屈折率を調節して網膜にピントを合わせのに対して、角膜中央部をフラットに変える鋳型の役目をする特殊デザインのハードコンタクトレンズを一定時間つけておくという視力の矯正法です。オルソケラトロジー用のレンズを一定時間つけておくとそのレンズを外しても、角膜中央部はしばらくフラットに矯正されたままなので、その間クリアな視界が得られます。
重たい鞄を肩にかけたあとや畳でうたた寝したあとに肩や顔にストラップや畳の目の跡がバついてしばらく消えません。それと同じことが角膜にも起こるのです。

オルソケラトロジーで視力が回復するメカニズム。↑クリックすると拡大画像がご覧になれます

1.レンズ装用前。近視の状態。
近視では、角膜や水晶体の屈折率が高すぎるか角膜から網膜までの長さが長すぎるかの理由で、焦点が網膜の手前に来ている。

2.レンズ装用中角膜を矯正する。 酸素透過性ハードコンタクトレンズを7〜8時間装用する。適度に角膜を圧迫することで、角膜中央のカタチが徐々にフラットに。

3.レンズ装用後。近視が矯正できた。 レンズを外しても14時間前後は角膜中央部はフラットに構正される。屈折率が適度に弱められ、焦点が網膜まで伸びて近視が治る。

オルソケラトロジーは1940年代後半にアメリカでこの原理が発見されました。涙をスムーズに流すなどの目的で、角膜に触れる内側のカーブをフラット気味にしたコンタクトレンズを処方したところ、角膜が平坦になってその屈折率が変わっていました。この偶然の発見によって角膜の形状をうまくコントロールしてやれば、近視の矯正ができることがわかりました。
 そして酸素透過性の高いハードコンタクトレンズの出現によってオルソケラトロジーの矯正法は躍進しました。就寝時の装用が可能となったナイトセラピー(夜間装用療法)です。レンズを装用して角膜に型がつくまで7〜8時間前後かかり、フラットな形状は14時間ほどキープできます。夜寝ている間に装用しておくと、日中は外しても角膜中央部を平坦なままで維持できるとういわけです。寝ている間は瞼の重みが上からかかるし、下からはREM睡眠中の眼球運動が加わり、角膜に型がつきやすいという利点もあります。アメリカでは従来からオルソケラトロジー用のコンタクトレンズの製造販売を認めていましたが、2002年5月から新たに夜間装用の認可も与えるようになりました。
 オルソケラトロジーで用いられるレンズは、通常のハードコンタクトレンズとは大きく違っています。もっとも異なるのはレンズのデザイン。現在おもに使われているのは4カープデザインと呼ばれていて、イラストのようにレンズの内側に4つのカーブを持つタイプです。真ん中がフラットになって、その周りに凸状のカーブがあるのは、ドーム状の角膜をフラットにしようと押さえると、当然そこへ圧力が加わり、角膜を元のカタチへ戻そうとする。こうした圧力を適度に逃がすために、フラットになった角膜中央部の周りをやや凸型に矯正します。治療に用いられるレンズは、患者の角膜の状態や視力に応じてオーダーメイドされます。軽度の乱視にも適用されます。
角膜に柔軟性がある方が矯正しやすいので、子供たちにはとくに効果が出やすいといわれています。逆に若くても角膜が硬い人は、矯正しづらくなります。この他、近視が強すぎるなどの理由で、適応外の場合もあります。 オルソケラトロジーの最大の利点は、角膜を傷つけずに裸眼のままで視力を向上できる点といえます。
パイロットのように一定以上の裸眼視力を要求されるライセンスを取得しようという人や接触プレーで眼を傷つける可能性のあるボクシングなどのコンタクトスポーツをする人にもオルソケラトロジーは向いているといえます。
参:ターザン376号「鍛えるべきは目である」

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