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糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

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 生活習慣病の中でも急激に増えているのが糖尿病で、糖尿病患者数の増加と、糖尿病治療の進歩による糖尿病罹患期間の長期化により、その合併症である糖尿病網膜症の頻度も増加しています。我が国では、成人が失明する原因の第一位が糖尿病網膜症です。自覚症状がないままに進行する怖い病気です。
 糖尿病網膜症の経過は、一般に慢性で、初期にはほとんど自覚症状はなく、内科医からの眼底検査の依頼によって発見されることがほとんどです。しかし、初期でも、出血やそれにともなう浮腫が眼底の中心部である黄斑に生じたり、網膜症が進行して網膜の大量出血、硝子体出血、あるいは増殖性変化がおこると、はっきりと視力障害を訴えます。
 糖尿病網膜症は、大きく2つの型に分けられます。 1つは単純網膜症、もう1つは、増殖網膜症です。
 単純網膜症では、内科的な血糖コントロール、食事療法、止血薬や血管強化薬剤などの保存的治療により、網膜症の進行を抑制することが可能です。また、単純網膜症でも増殖網膜症に進行しそうなものには、レーザー光凝固が行なわれます。
 増殖網膜症では、保存的治療はほとんど無効で、レーザー光凝固、網膜冷凍凝固、硝子体手術が行なわれます。
 現在、レーザー光凝固治療が網膜症に対するもっとも有効な治療方法とされています。しかし、レーザー光凝固を行なっても、網膜症は進行する場合があります。レーザー光凝固が行なえない場合には、網膜冷凍凝固や硝子体手術が行なわれますが、網膜冷凍凝固や硝子体手術を行なっても、視機能の回復は一般によくありません。術後再出血したり、網膜剥離が進行したり、緑内障を合併したりすることがあるなど、困難な問題もかかえています。 したがって、糖尿病網膜症の治療は、適切な時期に、レーザー光凝固を行なうことが大切です。
 糖尿病に10年以上罹患すると、その約50パーセントに網膜症がみられ、20年以上では、約80パーセントに網膜症が合併するとされています。

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